
夏目友人帳 第一期 二話 「露神の祠(つゆかみのほこら)」をアニメ初心者がみたらこうなった。
一話目を観てから、気になってはいたものの「そうだ、アニメをみよう」とはならないのが現実のようだ。一応、自分との約束を守るべく、二話目を観てみることにした。
そういえば、イヤホンを忘れて再生ボタンを押していた。
ほんわかしたオープニング中には、たくさんの妖怪たちが登場している。その中に、ちょっと気になった妖怪がいた。きっと今後、何かしらの大役で出てくるのだろう、そんなことを考えていたら本編が始まった。
今回のメイン妖怪「ツユカミ」は、わりと序盤で登場した。お面をつけた、手のひらサイズのちっちゃい妖怪で、日に日に小さくなっていくらしい。ツユカミのフォルムは、個人的に好きなタイプだ。
主人公の夏目は、親戚の家に居候をしているためか、かなり気を遣っている高校生のようだ。
一緒に住んでいる親戚には、妖怪の姿が見えないらしい。ただ、にゃんこ先生の姿だけは見えているようで、多少の違和感を覚える。きっと猫に憑依している霊的なものだろうと言い聞かせて、先に進むことにした。
夏目は、気を遣いながらも食卓を囲む夕食の中、コロッケに小さな歯形がついていることに気付いた。なんだろうと見ていると、湯呑の横からヒョコッと現れたツユカミに、口に含んでいた味噌汁をおもいきり吹く夏目。
「エへへむせちゃってw」
いやいやいや・・・アニメか!
ツッコミどころはまだまだあるが、アニメの世界は、なんて自由なんだ、とつくづく感じる瞬間だった。
夏目は友人帳の名前を取り戻しにきた妖怪には、何の咎めもなく返してあげたいと思っている。優しい性格からか、追われようが、襲われようが親身になって向き合ってきた。
妖怪が名前を取られたきっかけになった、レイコとの過去のやり取りの映像を、夏目はなぜか、読み取ることができるらしい。
この走馬燈のような映像から、妖怪の心の声のような、深く思い続けた気持ちのような、あったかいものに包まれる感覚を受ける。これが夏目友人帳の醍醐味なのかもしれない。
今回も、ツユカミと、もう一人の妖怪に名前を返すことができたのだが、繰り広げられる回想シーンや、妖怪の消えゆく姿、そして、妖怪から訴えかけられるような思いが、なんとも言えない気持ちにさせる。
揺さぶられる感じというか、この感情はいつだったか、どこかで味わったことがあるような”何か”を、思い出させられる感覚で、だんだん夏目友人帳にはまっていく意味がわかってきたかもしれない。
ただ、前回気になった、レイコが友人帳を集め始めた理由や、妖怪に「呼んだらすぐ来てね」と伝えていた言葉の意味は、まだ二話ではわからないままだ。
だが、この観終わった後の、独特なほんわか感は、ほかでもない夏目友人帳の真骨頂だ。
なんだかんだで次回を期待してしまっているわたしがいる。三話に期待。