幼いころに観た勇者王ガオガイガーFINALのはなし
- 2016/8/31
- アニメ
- 勇者王ガオガイガーFINAL

勇者シリーズにはコアなファンが山ほどいるから、ちょっと語りづらかったりするのだが、今回は勇者王ガオガイガーFINALについて語ろうと思う。
私がこれを観たのは間違いなく小学生のときだった。勇者シリーズの初見がガガガFINALというイレギュラーっぷりには我ながら驚きを隠せない。FINALとついているくらいだから、もちろんテレビアニメ版「勇者王ガオガイガー」の続編なのである。なぜ最後から観てしまったのか。
ふつうは有名どころの「勇者特急マイトガイン」から入りそうなものだが……。
しかし、私が見たのはマイトガインではなくガガガFINALだ。初めて観たロボアニメだから、並々ならぬ思い入れがある。そんなわけなので、ちょっとの贔屓目は許してもらいたい。
思い出補正もかかっているかもしれないが、隙間なくぎっしりロマンが詰まった最高の作品だった。「勇気の力だ!!」とか、今では時代錯誤も甚だしいセリフが満載だが、そこがたまらない。
夢と勇気とロマンを肌で感じたアニメは、ガガガFINALが初めてだった。
世界観がちょっと欝々としているのもGoodだ。
エロシーンが多くて非難ゴウゴウだったらしいが、不思議な事にそのシーンを全く覚えてない。もしかしてOVA限定かな?クソッ。
世界観といラストの展開といい、とても子ども向けアニメとは思えなかったものの、きっとこういう「大人思考の子供向けアニメ」が好きなショタロリもいるはずである。たぶん…。
少なくとも、私は好きだった。
勇者シリーズはたいていハッピーなエンドで終るので、そう高を括って視聴していたへヴィーなファンの中には、ちょっと嫌な気分になった人もいるようだ。私はバッドエンド大好きマンで、ハッピーエンドアレルギーでも発症しているんじゃないかというくらい陰気な子どもで、ムリヤリな大団円をぶっこまれるとツライな~と思うタイプの人間だからさほど気にはならなかった。むしろ、この救いようがない展開にゾクゾク来たものだ。
なまじ勇者シリーズを知らないから素直に楽しめたのだろうと思う。
あと、フュージョンのときにセル画がぬるぬる動くのが好きすぎる。
もちろん、今の3Dのぬるぬる感も嫌いではない。嫌いではないのだが、ぬるぬる動く手書きのセル画を見ているとなんだか胸が熱くなってくる。今のアニメと昔のアニメを比較するのはまったく馬鹿げたことだと重々承知の上だが、それでもこう思ってしまうのだ。
こういうアニメが、もう一回観たいなあ…。
(最終更新日:2016.09.01)