
夏目友人帳 第一期 一話「猫と友人帳」をアニメ初心者がみたらこうなった。
普段からアニメはほとんど観ない。サザエさんやドラえもんがやっていたら流し見するぐらいで、エヴァも周りからの影響がなければ観ることはなかっただろう。
そんなアニメ初心者には、夏目友人帳でしょ!と勧められたので、観てみる決心はしたものの、無意識のうちにイヤホンを装着。誰もいない部屋なのに、なぜか周りが気になってしまう。この歳になると、アニメには抵抗がでてくるようだ。
夏目友人帳は、近々第五期の公開予定があるほどの人気と聞いたので、それなりに面白いんだろう、という好奇心と、マニアックな作品だったらどうしよう、という不安が入り混じるなか、腹をくくって再生ボタンをゆっくりと押した。
夏目友人帳は、妖怪と人間とのやり取りを描いている作品らしい。レイコという血縁関係のある婆ちゃんの血を受け継いで、夏目は妖怪が見えるようだ。
冒頭で出てきた「ヒシガミ」という妖怪の勢いや、可愛い気のないキャラに、じわじわと不安感が増してきた。主人公の夏目の雰囲気は嫌いではないが、勧められていなければ、再生2分くらいで停止していたかもしれない。しかし、にゃんこ先生という猫のキャラクターの声優さんが、NARUTOに出てくるカカシ先生と同じ声優さんだと聞いていたので、特にNARUTOファンではないが、聞くまではなんとなく止められず、続けて見進めていく。
ようやく噂のにゃんこ先生が登場した。イメージしていた声とは全く違うパターンできたにゃんこ先生に、なんとも言えない違和感と苛立ちを覚えた。このふてぶてしい猫が、なぜこんなに人気なのか、全くわからない。猫好きなはずの私が、猫に対してこんな気持ちを抱くのは、きっと生まれて初めてのことだろう。ただ、この猫も妖怪なので、なにやら変身ができるらしい。ふてぶてしかった猫の姿から、勇ましい姿を現したにゃんこ先生の声は、悔しいけどカッコよく、許してしまう自分は完全に負けた気がした。
主人公夏目の婆ちゃん、レイコは、妖怪の名前を友人帳というノートに書き記し、仲間なのか奴隷なのかわからないが、名前を増やし続けていたようだ。妖怪たちは、そこに書かれた名前を返して欲しくて、レイコを探し彷徨っているらしい。
血縁の夏目は、レイコに近い匂いがするようで、レイコと勘違いされて妖怪に追われたり、襲われたりしている。夏目もよくわからないまま、名前を探しに来た妖怪たちに、名前を返して周ることに決めたようだ。
そのまま終盤まで「ふ~ん」というくらいだったが、最後まで見進めていくと、いくつか疑問が浮かんできた。
レイコは一体何がしたくて友人帳に名前をあつめ始めたのか?
妖怪たちの名前を取り上げ、「呼んだらすぐに来てね」などという言葉を残してきたのには、今後何かをする予定があったからなのか?
一話だけでは全くわからない。不覚にも、少し先が気になってしまった。
ただ、このまま妖怪たちへ名前を返すやり取りがずっと続くと思うと、すべてを観るには若干の抵抗がある。まだ一話目、と自分に言い聞かせ、とりあえず第一期だけは観てみようと決心はしたものの、少し不安を取り払えないままでいる。
次回の夏目友人帳は、どう転がっていくのだろうか。
そして私は、二話目を観ることができるのだろうか。心が折れないことを祈って次号をまて。