
「終末のイゼッタ」の第3話。白き魔女「イゼッタ無双」の神回。まさしくサブタイの「天翔る剣」であった。
Aパートは無慈悲な戦場の描写が名前もない末端の少年兵の目線で描かれていく。死亡フラグが立ちまくり。曹長、伍長と、優しい、いい人から死んでいく世界。ここでも「モブに厳しいアニメ」である。戦場の様子は戦闘機による絨毯爆撃、戦車による砲撃、味方陣地での「塹壕」の描写などが細かくきちんと描かれていた。塹壕の中を走る兵士の姿もいつか戦争映画で見たシーンのよう。このアニメは戦場をきちんと描こうとしているところが好感が持てる。
Bパートはまさに「イゼッタ無双」。3話切りを回避するためにここにハイライトを持ってきたのかもしれないが、白き魔女「イゼッタ」の胸のすくような大活躍。まさに「一騎当千」。箒の代わりに大型ライフル銃にまたがって空を駆ける「イゼッタ」。中世の槍ランスに魔力を与え、まるで誘導ミサイルのように空を飛ぶランスが次々と戦闘機を撃破。戦車隊に対しても無数の刀剣を従えて空を飛ばしオールレンジ攻撃、刀剣を集めた盾のバリアを張って戦車からの砲弾を防いだり、戦車そのものに触れることにより戦車を飛ばして破壊したりと、少しチートすぎるんじゃないかと思う強さ。この強さを例えて言うのなら、無限の宝具を繰り出す「Fate/stay night」の「ギルガメッシュ」。もしくは、手に触れたもののあらゆるベクトル(運動量・熱量・電気量)を任意に操作できる「とある魔術の禁書目録」の「アクセラレータ」並みの圧倒的な強さ。最終的には敵航空機全機と戦車中隊16両を撃破。
戦車や航空機をきちんと描くことによって、ミリタリーファンにも応えることができるし、ヒロインが圧倒的な強さで活躍するのは「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」でもそうだったが、見ていて気持ちのいいものである。これで3話切りをする視聴者もだいぶ減ったのではないか。
ただ、今後「イゼッタ」が魔法を使ったことによる負の面の影響が現れてくるくとが予想され、それが何なのかはまだわからないが、かなり次回から辛い展開が待っているのではとも予想ができる。次回も楽しみである。
出典:http://izetta.jp/story.html
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