
「響け! ユーフォニアム2」の第6話。折り返し地点。前回の全国大会進出の決まった神回の後の第6話で、今回は息抜きの日常回であった。今回からオープニングの前半部分の今までモノクロだったところに色が着いた。Aパートはまずは北宇治高校の学園祭での吹奏楽部のコンサートから始まる。演目がクラシックではないポップスなので、いつもはコントラバス担当の川島みどりがエレキベースを演奏していた。コンサートではサポートメンバーに回っていたチームモナカの葉月も演奏に加わっている。何より嬉しかったのは退部していた希美先輩もフルートで演奏に加わっていたこと。これで正式に吹奏楽部に復部したということになるのだろう。中の人の東山奈央の最近演じたキャラクターの中でこの希美先輩は、珍しく素直で癖のないなキャラクターである。
コンサートで指揮と司会をした副部長のあすか先輩は、全日本吹奏楽コンクールの全国大会が10月末から行われることをMCで話すときにちょっと言い淀んでいる。何かの伏線であろう。
その後の久美子と麗奈で回る学園祭の様子も、どこを回ってもこの高校には美少女しかないのではと思えるほどで、2年2組3組合同のメイド喫茶では、みぞれ先輩、希美先輩の普通にかわいいメイド姿に対して、夏紀先輩のメイド姿は、ちょっとエロ可愛い。この「中川 夏紀」という人気キャラクターは、中の人「藤村鼓乃美」にとっても代表するキャラになった。オープニングでの夏紀先輩の仕草も非常に色っぽい。そして優子先輩と夏紀先輩は相変わらず喧嘩するほど仲がいい。
Bパートでは、久美子の家でも問題が起きる。姉の大学生「黄前 麻美子」(CV沼倉愛美)が親に大学を辞めると言い出す。姉と言い合いになり、姉と一緒にいるのが気まずくなった久美子が台風の雨の中に飛び出して、花屋で顧問の滝先生と偶然会い、滝先生の5年前に亡くなった奥さんのエピソードが語られる。花屋の店員はキャスト表によると「ちっすー」こと「千菅 春香」。彼女はこの「響け!ユーフォニアム2」では他にも吹奏楽部員の5人のホルン隊の一人「瞳ララ」などで出演している。
Bパートの最後に職員室に入っていったのは部員の父兄のようだ。何やら不穏な雰囲気。今回Aパートでは美少女しかいない吹奏楽部部員のメイド姿などのサービスカットが満載で、テコ入れ回のような位置づけだったが、Bパートではこれから起きる様々な問題を予感させるような内容だった。
今回主役の久美子役の黒沢ともよの声がちょっと風邪をひいて治った後のような声だった。声優の声というのはコンディションによって繊細に変化するのだなと思った。この時期はコンディションの維持も大変なんだろう。次回が楽しみである。
出典:http://anime-eupho.com/story/06/
©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会