
「終末のイゼッタ」の第8話。今回の主役はイゼッタからすると敵側になるゲルマニア帝国軍の将校「リッケルト」だった。貴族出身のいわゆるいいとこの出のお坊ちゃん。中の人の「花江夏樹」は名作「TARI TARI」の「ウィーン」役で初のメインキャラデビューで、あの時は女性みたいな声だなと思っていたが、その後は次々と主役級のキャラクターを演じて、今では同じ「TARI TARI」の「田中大智」役だった「島崎信長」と共に大人気男性声優になっている。
またこの「花江夏樹」は今回のシリーズ構成の「吉野弘幸」の作品との関わりが多く、昨年の「ヘヴィーオブジェクト」では主役の「クウェンサー=バーボタージュ」役だった。先週24話一挙放送のあった「ストライク・ザ・ブラッド」でもメインキャラではないが出演している。いずれも顔立ちが綺麗で知的なキャラというのが共通するところだ。今回はゲルマニア軍の特務少佐「ベルクマン」(CV諏訪部順一)に白き魔女の伝説を調べる任務を任せてくれと申し出て、エイルシュタット寮内に平民を装って潜入する。そこで同じく平民を装って里帰りしていた近衛隊隊長「ビアンカ」(CV内田彩)とメイドの「ロッテ」(CV東山奈央)と出会い行動を共にする。エイルシュタットの人々とのふれあいの中で「自分はこの人達と戦っているのだろうか」という疑問が湧くが、思えばこれが死亡フラグだったのだろう。風呂のついていない宿での近衛隊長ビアンカのたらいでの湯浴みのサービスカットもあるが、その後リッケルトは、エイルシュタット軍内部に潜入させていた「ローレンツ」大尉と合流し、旧王城で白き魔女の秘密のレイラインの地図の写真を撮影するが、ビアンカ率いる親衛隊と銃撃戦になり、最後は城壁の上でビアンカと相打ちになるも、さすがに近衛隊の隊長のビアンカが一枚上手で、左胸を射抜かれて落下。物語から退場である。こういう非情なシナリオも吉野弘幸らしい。今回はメインヒロインの「イゼッタ」はあまり出番がなかったが次回、レイラインの地図の写真がゲルマニア側に漏れると最大の危機を迎える予感がする。次回も楽しみである。
出典:http://izetta.jp/story.html
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