
「終末のイゼッタ」の第9話。前話から3ヶ月間はゲルマニア帝国軍との間で小康状態が続いていたようだが、今話ではアバンでのレジスタンスの戦闘でのイゼッタの活躍はあったものの、Aパート終盤からはゲルマニア帝国軍の圧倒的な反撃に会う。イゼッタ以外にもう一人の魔女がゲルマニア軍側に現れた。名前は「ゾフィー」。かつていた白き魔女の埋葬された遺体の一部の細胞から培養された白き魔女のクローンだという。我々中高年にはウルトラ兄弟の長兄を思い出す名前だ。CVは「天ちゃん」こと「雨宮天」。「一週間フレンズ。」の「藤宮」さん役で初メインキャラを勤めてから怒涛の勢いで超売れっ子女性声優になった。同じユニットを組んでいる「TrySail」のメンバー「麻倉もも」「夏川椎菜」とセットで作品に出ることも多いが今作では単独で、ヒロインの敵役としての出演である。
魔女としての能力は「イゼッタ」と互角のようだが、飛行体として使っている杖のようなものの先に謎の赤い宝石が埋め込まれていて、それが魔力を吸収してしまうのか、あるいは魔力を無効化してしまうようだ。その為、通常はレイラインが通って強い魔力があるはずの「ゼルン回廊」でイゼッタの魔法力が尽きて墜落、ゾフィーの魔法力によって捕縛されてしまう。「吉野弘幸」らしい悲劇的な展開である。
元々ゲルマニア帝国軍とエイルシュタット軍では兵器の近代化において雲泥の差がある上に、ゲルマニア帝国にはクローン技術などの生命工学まで持っているとなると、いかに近代科学を超える魔法力を持つといえどもイゼッタ一人では早晩形勢が悪くなることは目に見えていた。それとエイルシュタット軍は諜報活動でも圧倒的に劣っている。言って見ればエイルシュタットの人々は人がよすぎる。間抜けとも言える。そこにきて相手側にも同等の魔法力を持つ魔女が現れたのであるから万事休すである。次回以降、もし「ゾフィー」側に弱点があるとすればやはり本物ではなく「クローン」であることにであろう。何かの条件で能力が魔女の能力が不安定になったり、能力が暴走したりするかもしれない。それと「エイルシュタット」側に反撃の可能性があるとすれば参謀の「ジーク」が謎の赤い石の半分を持っていそうな気配があることであろうか。
1クール12回は確定しているようなので、残りはあと3話。次回も楽しみである。
出典:http://izetta.jp/story.html
© 終末のイゼッタ製作委員会