
「終末のイゼッタ」の第10話。前話でゲルマニア軍に捕縛されてしまった「イゼッタ」だが、早々にエイルシュタット軍の戦闘機や歩兵の捨て身の反撃で、近衛兵のいる隠し砦に保護される。この辺りはゲルマニア帝国軍の詰めの甘いところである。ただヒロインのイゼッタが死んでしまっては物語が続かないのでそこはそうせざるを得ない。
魔法力が十分あると思われていたゼルン回廊で、イゼッタが魔法力がなくなり失速して墜落した訳も、「ゾフィー」(CV 雨宮天)の持つ杖の先に仕込んだ赤い魔石により、本来その場所にあるはずの魔力を吸い取られて枯れてしまっていたことが原因だとわかった。この魔石は魔法力を吸い取って結晶化するもので、これがあるとレイラインが通っていないと魔法が使えないという魔女の欠点を克服できる強力なものであるが、この魔石の力を使うと魔女の生命にダメージを与えるらしく、そのため「ゾフィー」はゲルマニア帝国軍の研究所で薬物による延命措置の治療をうけている。「ゾフィー」がもともとクローンということもあり、この体は長くは持たないようだ。もって3日程度というが「ゾフィー」自身は元々死体であるといってあまりこのクローンの体に未練はないようなことを言っている。
ゲルマニア帝国の皇帝「オットー」(CV山寺宏一)はエイルシュタットの陥落だけでは飽き足らず、欧州全土に侵略し統一するという野望を抱き「ゾフィー」の魔石の力を用いて弾道ミサイルのような攻撃をブリタニア王国の首都にかける。
いままで暗躍してきたゲルマニア帝国軍の特務少佐「ベルクマン」(CV 諏訪部順一)はオットーから功績を認められて、少佐から中佐に昇格するも。魔女に関する権限一切を工廠に移されて、今までの魔女に関する権限をはく奪されてしまう。オットーは部下があまりに力を持ちすぎると逆に危険と考え、保身のためにその部下の力を削ぐように動くようだ。これにより、ベルクマンがエイルシュタット側に寝返りを打つのではないかというフラグが立った。ただその際にはベルクマンの命もかなり危ういものになるのであろう。
砦で身をひそめて反撃をうかがうエイルシュタット軍の生き残りだが、イゼッタは一人では立てないくらいに消耗していて、このままでは反撃どころではない。しかし赤い魔石の半分を「ジーク」が先祖が残したノートと共に持っていた。ジークの家系は代々白き魔女のことに係わっていたようである。まだ体が回復していないがまだ魔法がある場所にいけば頑張れると言い張るイゼッタに反撃の方法があると告げるジーク。ただしこの魔石をつかうと魔女の寿命が縮むことを伝えたうえで渡すのであろう。残り2話、次はイゼッタの反撃の展開が待っているはず。次回も楽しみである。
出典:http://izetta.jp/story.html
© 終末のイゼッタ製作委員会