
出典:http://izetta.jp/story.html
© 終末のイゼッタ製作委員会
「終末のイゼッタ」の第11話。残りあと2話ということで、最終話に向かって予定された展開が進んだ回だった。
まずアバンで明らかになったのは、エイルシュタットの補佐官「ジーク」(CV 高橋広樹)の祖先ミュラー家とメルダース家が、妃殿下より「魔女を殺せ」との命を受け、白き魔女「ゾフィー」を陥れたということ。つまりイゼッタの祖母(CV 平野文)の言った言葉「白き魔女は裏切りの魔女」というのは、白き魔女が魔石を持ち出したという裏切りの意味もあるのだろうが、その後でエイルシュタット側に裏切られた魔女という意味もあったのではないだろうか。だから人間のいざこざに干渉してはいけないという教えただったようにも思う。
Aパートでは「ヘイガー中佐」(CV 子安武人)が登場し、フィーネやイゼッタが親衛隊と共に隠れている潜伏先が発見され、多勢に無勢で簡単に制圧されてしまう。ヘイガーは捕虜としたエイルシュタット兵を次々と銃殺するという残虐非道な行動に出るが、その後すぐに赤い魔石を持ったイゼッタが現れて、最後はあっさりと「べルクマン」(CV 諏訪部順一)に射殺される。このイゼッタの登場シーンは、赤い髪のイゼッタが全身赤いコスチュームに身をまとい、さながら「赤き魔女イゼッタ」のようであった。赤いイゼッタもなかなか良い。ベルクマンがエイルシュタット側に寝返るのは、前回の伏線から予想されたこと。ただ、ベルクマン自身にも相変わらず死亡フラグが立っている気がする。
Bパートでは、寝返ったベルクマンからの情報により、ゲルマニア帝国皇帝「オットー」(CV 山寺宏一)が魔力を使った誘導ミサイル、現代で言えば核弾頭誘導ミサイルで、エイルシュタットの首都ランツブルックを狙っていることがわかる。それにしても、ゲルマニア帝国軍の科学技術力、それを応用した軍事力の進化が早すぎる。ある程度誇張はあるのだろうが、この短期間で通常なら数十年スパンでかかるような開発をしている。魔石を使うと魔女の命が縮むことを了承した上で「イゼッタ」はゲルマニア帝国軍への反撃に出る。その後のイゼッタとフィーネが箒に乗って夜の空中散歩をする百合シーンは、最後の激烈な戦闘の前の休息という意味なのであろうか。
Bパートの最後は出撃した「イゼッタ」と、待ち構えていた「ゾフィー」(CV 雨宮天)のいざ最終対決か、という直前で次回へ。今までずっとメインキャラできた「雨宮天」が、まんま敵役での声を当てるというのも珍しいのではないか。敵役も案外うまそうな声優である。魔石の力は半分ずつなので、ほぼ互角。後は魔女の末裔本人である「イゼッタ」と白き魔女の死体からのクローンである「ゾフィー」の生物としての差ということになる。次回Aパートは魔女同士の対決になるのであろう。Bパートでどういう結末になるのか。最終回、サブタイトルは予告によると「イゼッタ」。楽しみである。