
出典:http://onihei-anime.com/about/story.html
©オフィス池波/ 文藝春秋/ 「TVシリーズ鬼平」製作委員会
新番組「鬼平 ONIHEI」の第1話。あの「池波正太郎」の時代小説「鬼平犯科帳」の初のアニメ化だそうだ。深夜アニメというとメインキャラクターに女子高生か女子中学生が出て来てというのが定番なので、時代劇のアニメというと何か地味な感じがするが、いやいやこれが見てみるとこれが存外に面白い。50代の中年にとってみれば、子供の頃にテレビでやっていた「大江戸捜査網」を喜んで見ていた世代なので、基本的に時代劇は好きなんだろうと思う。
主人公の「鬼平」こと「長谷川平蔵 」に「堀内賢雄」。渋く重厚な演技だった「ジョーカー・ゲーム」の「結城中佐」だ。キャストにはこのジョーカーゲームのキャストにも出ていたような、渋いベテラン男優陣が名を連ねる。平蔵の息子の「長谷川辰蔵」に「浪川大輔」。平蔵の同僚の同心の「木村忠吾」役に「岡本信彦」。「1話のサブタイである「血頭の丹兵衛」役に「オーキド博士」で有名な「石塚運昇」。盗賊だったが平蔵に捕まって、のちに平蔵の「密偵」として働くようになる「小房の粂八」に「ほそやん」こと「細谷佳正」と錚々たる声優陣。女性声優も平蔵の妻の「長谷川久栄」に「岩男潤子」と深みのある演技のできるベテランを当てている。唯一新人声優として養女の「お順」役で「千本木彩花」が出ているくらい。普通の現場には若手声優が何人かいるであろうに、このベテラン声優だらけの中で一人新人声優として演じなければならない「千本木彩花」はきっと気を使って大変なのではないだろうか。またエンディングを歌うのが「由紀さおり」というのもいい意味で渋くていい。1話のスタッフリストを見る限りでは原画や動画のスタッフは韓国のアニメーターを使っているようだ。次回からもベテラン声優がバンバン出て来て渋い演技をしてくれそうである。次回も楽しみである。