
出典:http://youjo-senki.jp/story/?ep=1
© カルロ・ゼン・KADOKAWA刊/幼女戦記製作委員会
新番組「幼女戦記」の第1話。「幼女戦記」というとなんだかか弱い幼女が戦争で戦うというイメージだが、実際は元日本のサラリーマンが部下の恨みを買って電車につき落とされて死亡した時に「存在X」により外見が9歳の幼女に転生させられたという奇異な設定で、幼女の姿をしているが魔道士として高い能力と戦闘力を持つ。しかも中身は、やり手の中間管理職サラリーマンがなので、戦略や上官相手の立ち振る舞いにも慣れている。前期で「終末のイゼッタ」という魔女らしく愛らしい魔女の戦記アニメがあっただけにそれと対比すると同じ戦記アニメでも設定の違いが際立っていて面白い。いわゆる萌えアニメではない。キャラクターデザインも幼女といってもややおどろおどろしい、目力のある迫力のある風貌。
そんな主人公の「ターニャ・デグレチャフ」役に「悠木碧」いわゆる「悠木節」と言われる独特の喋り方が特徴だが、本作では元が中年サラリーマンという設定もあって、その「悠木節」を存分に味わうことができる。部下の「ヴィクトーリヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャコーフ」役に「はやみん」こと「早見沙織 」。「悠木碧」と「早見沙織」は同い年で、確か大学も同じだったような。ラジオ番組「あおい・さおりの新番組」を一緒にやっていた仲でもある。主役をこの二人で固めているので安心して見ていることができる。
その他脇を固めるのが参謀本部の戦務参謀次長「ハンス・フォン・ゼートゥーア」役に「亜人」の「佐藤さん」でおなじみの「大塚芳忠 」さん。ナレーターもされているが芳忠さんの声は本当に素敵。参謀本部の作戦参謀次長「クルト・フォン・ルーデルドルフ」に「アーノルド・シュワルツェネッガー」の吹き替えで有名な「玄田哲章」さん。本部の参謀将校「エーリッヒ・フォン・レルゲン」に「三木眞一郎」さんと重鎮どころの男性声優陣。三木さんは今ではすっかり渋い役所で有名だが、かつては「頭文字〈イニシャル〉D」の主人公「藤原拓海」。そういえば「早見沙織」も「頭文字D Fifth Stage」に「上原美佳」役で出ていたな。
第1話で見せる「ターニャ・デグレチャフ」少尉の強大な魔力と敵を蹂躙する圧倒的な強さと、その容姿のアンバランスさが面白い。中身は元日本のビジネスマンということで軍隊という組織の中での世渡りという意味ではビジネスマンが見ても参考になるアニメでもある。次回も楽しみである。