
出典:http://oneroom-anime.com/story/
©SMIRAL/「One Room」製作委員会
新番組「One Room」第一部「花坂結衣」編の第1話。5分アニメである。オムニバス形式で4話ずつ各ヒロイン3名が担当する。第1部は「花坂結衣」という地方から大学受験の為に上京してきて姉と一緒に隣の部屋に住みだした高校3年生という設定。季節は受験シーズン。引越しの挨拶の品を持ってきたところから物語は始まる。視聴者が部屋の主人公になるという設定で、完全に妄想の世界である。声優はヒロイン役が一人登場するだけの一人芝居でもある。声をあてる「M・A・O」こと「市道真央」という声優は、元は特撮物の女優をしていたという声優としては変わった経歴の持ち主で、女優出身なだけあって容姿もスタイルもいい。声優として認識できたのが2013年の「サムライフラメンコ」の準メインキャラクター「三澤 瑞希」役。翌年の2014年の「極黒のブリュンヒルデ」の「カズミ=シュリーレンツァウアー」役では出身が関西であることを活かした関西弁と、メインヒロインではないが、主人公への思いを寄せる切ないキャラクターで好演して今日の人気声優への道を開いた。その後2015年では多くの作品のメインキャラクターを演じて一躍人気声優に躍り出ている。これだけ急激に人気作品に出られるようになったのは声優としての技能もあるのであろうが、人柄や現場での音響監督をはじめとするスタッフに愛されているというのが理由ではないだろうか。そして、2016年の「クロムクロ」では「白羽 由希奈」役でメインヒロイン役を射止める。今作の「花坂結衣」役はちょっと引っ込み思案でふんわりとした女子高生で、妄想を掻き立てるようなキャラクーを好演をしている。実際に大学生の一人暮らしの隣にこのような可愛い女子高生が越してくるという確率は万に一つもないだろうが、そこは妄想の世界でのみ許されるのであろう。次回も楽しみである。