
出典:https://tsukigakirei.jp/story/01.html
©2017 「月がきれい」製作委員会
「月がきれい」が始まった。原作のないオリジナルアニメだそうだ。月がタイトルに付くアニメというと「半分の月がのぼる空」「真月譚 月姫」などのようにどちらかというと幻想的で暗いトーンのアニメの印象だったが、本作は地方都市川越の青春群像アニメである。小説家を目指している主人公の「安曇小太郎」は「千葉翔也」、陸上部所属のヒロインの「水野茜」には「小原好美」。いずれもまだ新人声優である。特に「小原好美」は大手の「大沢事務所」所属だが事務所の公式プロフィールにまだ写真が載っていないくらいである。地方都市の中学三年生のまだ純朴な演技をこの二人の新人声優は素の演技でうまく表現していると思う。自分の中学時代はいわずもがだが、自分の息子や娘の中学生時代もはるか昔に過ぎ去ってしまった。このアニメは過激な演出もなく、中学生の日常の生活を淡々と丁寧に描いている。昔NHKで放映されていたドラマ「中学生日記」を思い出す。脇を固める声優陣は実力者ぞろい、陸上部の茜の友人「西尾千夏」には「りえしょん」こと「村川梨衣」この人は職人といわれるだけあっていくつもの役をスッとこなすだけの引き出しの多さがすごい声優である。今回もボーイッシュな中学生女子の役をうまく演じている。茜の家族は父親に「岩田光央」、母親に「斎藤千和」と大物声優が担当。田舎者の両親をうまく演じている。小太郎の母親に「17歳教」の「井上喜久子」今回は実の娘「井上ほの花」が声優として共演しているが、実の娘の方が19歳と年齢が高くなってしまうという矛盾が生じている。この「井上喜久子」さん今でも声優なので若いキャラクターの声を出せる人だが今回は主人公「小太郎」の母親「安曇淳子」で老け役のかなり年配の女性の声を担当しているところが注目である。そして担任教師「園田涼子」役に「東山奈央」。なお坊もとうとう教師役をやるようになったのかと感慨深い。「東山奈央」は今作ではアーティストとしてオープニングとエンディングの歌も担当している。しかし今の中学生はLINEを使って恋愛をするのか。
次回も楽しみである。