
出典:http://kakegurui-anime.com/story/detail.php?id=1000217
©河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ」製作委員会
「賭ケグルイ」が始まった。原作「河本ほむら」の漫画作品のアニメ化である。監督の「林祐一郎」という人は「牙狼-GARO- -炎の刻印-」の監督をしていたようだが、まだ監督としての実績は少ない。シリーズ構成は「小林靖子」さんでこの人は「進撃の巨人」など多くの人気作品を手がけている。制作会社は「MAPPA」2011年にできたまだ新しいスタジオであるが、話題になった劇場アニメ「この世界の片隅に」を作っている。
名門校「私立百花王学園」では序列から待遇から何もかもがギャンブルの腕で決まるという特殊な学園が舞台。賭け事がメインテーマというとちょっと昭和のアニメや劇画の雰囲気も漂う。作画的な特徴は賭け事の対決の場面になると、顔が極端な劇画調になって、いわゆる「顔芸」タッチになること。
主人公の「蛇喰夢子」役は「ハヤミン」こと「早見沙織」である。このキャスティングだけでもこのアニメは視聴する価値がある。黒髪ロングで長身で巨乳。おっとりしているようで、芯は強く、何事にも動じず冷徹なまでのS体質。この役をできるのは「早見沙織」か「能登麻美子」しかいないと思ったら、2年前のTVCMでは能登さんが声をあてていたようだ。YouTubeで「早見沙織に罵られたい」という動画も多数見つかるように、ドSなキャラクターを演じさせたら若手女性声優で随一のハヤミンである。
それに対する敵役の百花王学園生徒会長の「桃喰綺羅莉」には「みゆきち」こと「沢城みゆき」。現在の私立百花王学園の階級制度をはじめとする体制を作った張本人である。この人も大変個性的でうまいベテラン声優で、ドSな役柄でもなんでもこなすが、早見沙織や、能登麻美子のドSとは違いどちらかというとカラっとしていて粘着感がない。
オープニングアニメではパンチラで登場する「早乙女芽亜里」には若手声優「田中美海」。声優ユニット「Wake Up, Girls!」の一員だが、今の所このユニットの中で一番声優としての実績がある。田中美海の今までの演じたキャラは割と可愛い系が多かったので、この早乙女芽亜里のような感情的で顔芸なキャラは初めてではないかな。こうやって若手声優も演じられる表現の幅を広げて成長していくのだろう。
最後に蛇喰夢子が手を広げて胸をはだけて歩いてくるエンディングアニメーションも秀逸である。今が旬のブルゾンちえみのようでもある。
次回も楽しみである。