
出典:http://yurucamp.jp/story/episode01.php
© あfろ・芳文社/野外活動サークル
「ゆるキャン△」第1話。女子高生のアウトドアキャンプをテーマにしたアニメである。原作は「あfろ」の漫画。「△」の部分はテントを表しているという。この人は有名な作品のアンソロジーコミックなどを手掛けている人のようだ。監督は「京極義昭」演出出身で今作が初監督だそうだ。シリーズ構成は「田中仁」、「Go!プリンセスプリキュア」「あんハピ♪」などを手掛けている。キャラクターデザインは「佐々木睦美」多くの作品で作画監督をやっている。女子高生が主人公でハイキング、軽登山ブームに寄与した「ヤマノススメ」(1期、2期)があるが、監督の「京極義昭」は2期の演出にも参加している。
主人公は小柄で無口な髪の長い美少女「志摩リン」を演じる「東山奈央」ともうひとりの主人公天真爛漫で活発な「各務原なでしこ」を演じる「花守ゆみり」の二人。原作では「志摩リン」の方が主人公ぽいが、アニメだと「各務原なでしこ」のほうがクレジットで上にくるように変化している。「東山奈央」も最初は「神のみぞ知るセカイ」のアイドル「中川かのん」役からスタートして「きんいろモザイク」の「九条カレン」、「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の「由比ヶ浜結衣」そして、「ニセコイ」ではメインヒロインの「桐崎千棘」と多くの当たり役をこなしているが、今回の「志摩リン」はボソッと低い声で感情抑えめで話してほぼラジオなどで聞く彼女の地の声に近い感じである。声優として演技の幅が広くなってきていると感じる。一方の「花守ゆみり」は昨年は「ゼロから始める魔法の書」で主役の「ゼロ」を演じたが、美女だが少年のような声のキャラクターだった。今作では等身大の明るくて楽観的で動物的な女子高生を演じている。そのほかのメインキャラクターには「リン」の友人「斉藤恵那」に「リエリー」こと「高橋李依」。今期大人気の「からかい上手の高木さん」の「高木さん」の声そのままである。野外活動サークルの部長メンバーでメガネの「大垣千明」には「原紗友里」、同じくメンバーで関西弁でおっとりしている「犬山あおい」を「豊崎愛生」と、ここは中堅声優が演じている。
第1話は「リン」が自転車」で本栖湖湖畔のキャンプ場にソロキャンプで出かけて、そこに前日引っ越してきたばかりの「なでしこ」が富士山を見るために自転車でやってきてそのまま疲れて寝込み、夜になって「リン」に「カップカレー麺」をもらうという出会いの話である。舞台は本栖湖湖畔の実在のキャンプ場のようだが名前は微妙に変えている。恋愛アニメでも萌え系アニメでもないが可愛い女子高生が主人公ということで若い男性がメインターゲットと思いきや、アウトドアブームもあり若い女性にも人気が出そうである。キャンプ用品の表現はこだわりを持っているようで、キャンプ用品の組み立て方、操作方法、その実際の音などもきちんと表現している。キャンプ用品や火の付け方などのナレーションには渋い「大塚明夫」が担当。「リン」の祖父の役でも後々出てくるようだ。キャンプ用品メーカーや、キャンプ場とのコラボもあるかもしれない。このアニメで女子キャンプブームを起こすか楽しみである。