
7月から放送の2016夏アニメ「レガリア」が4話で打ち切りというニュースが入ってきた。
1話から4話まで見た感じでは、3話までは大きく作画崩壊しているという印象はなかったが、改めて1話と4話を比べてみると4話では明らかに作画が劣っている箇所が見受けられる。メインキャストの「ユイ」と「レナ」の「アップ」の作画のクオリティはなんとか保っているように見えるが、メインキャストでも「引き」の作画や、それ以外の「サラ」「ティア」「ヨハン」などのメインキャストや、その他の「モブキャラ」の作画が甘くなっている気がする。正直3話までは何も言われなければあまり気がつかなかったし、作画にうるさい作画崩壊厨も特に騒いでいなかったように思う。それが4話になって明らかに製作現場が回らなくなり作画のクオリティが落ちてきて苦渋の決断として4話で打ち切り、9月1日より1話から再開という判断になったのだろう。通常このような場合は、クオリティの低いまま放映してしまい、円盤(DVD、ブルーレイ)発売までに作画を修正するか、総集編を放映して1週間時間を稼ぐかする。今回のように1ヶ月延期するということは滅多にない。
制作会社の「アクタス」は他者が元請けの作品のいわゆるグロス受けで、各話製作協力でクレジットされることが多いが、有名な「ガールズ&パンツァー」では元請けとなるも、6話、11話以降が遅延したという前歴がある。なので「アクタス」をよく知るアニメファンの中には「想定済み、遅延しても待つからクオリティの高いものを希望する。」という人もいるだろう。現に「ガールズ&パンツァー」はそんなことがあっても大ヒット作となった。
プロデュースでクレジットのある「インフィニット」という会社の「永谷敬之」という人はアニメ「SHIROBAKO」でもプロデュースで入っていて、「P.A.WORKS」の「堀川憲司」社長と共にトークイベントで間近で話を聞けたがまさに今回の「アクタス」ではSHOROBAKOの本田デスクの名台詞「万策尽きたー」状態になったのであろう。「SHIROBAKO」自体は万策尽きることはなかったのだが。もしかすると永谷さんあたりが、製作委員会を説得して、1ヶ月延期を決断したのかもしれない。
このアニメ、ヒロインの「ユイ」役は「本渡楓」という新人だが、それ以外のメインキャストは「佐倉綾音」「久保ユリカ」「小倉唯」「瀬戸麻沙美」「東山奈央」「緒方恵美」と超豪華声優。脇も「金元寿子」「浅倉杏美」「井口裕香」。音楽もOPが「TRUE」でEDが「Minami 」(栗林みな実)とこれまた豪華。これだけ豪華なスタッフということで、製作委員会としてもかなり気合が入っているので、要求される作画の水準も高いはず。短期的には延期という汚名を受けてもクオリティの高いものを提供して円盤の売りげをあげた方が長期的には有利と考えたのではないだろうか。
1ヶ月後の再開を期待しよう。
出典:http://regalia-anime.com/story/index.html
(C)レガリア製作委員会