
18話「ゼロから」サブタイがこのアニメのタイトルそのものです。「ゼロから始める異世界生活」のタイトル回収回です。15話あたりをピークにした絶望のループのどん底を抜け出して、ようやく次回から前向きな方向に向かい始める予感。そんな踊り場のような回でした。冒頭部分は魔女教の「ペテルギウス」(CV松岡禎丞)と、精霊の「パック」(CV内山夕実)も出てきますが、開始から4分目以降はほぼ「スバル」と「レム」の二人芝居でした。約20分弱をスバル役の「小林裕介」とレム役の「水瀬いのり」がほぼノンストップでアフレコする。この若手声優二人共、実力すごいなと思います。特に「水瀬いのり」はまだ若干20歳だというのに、成長が著しい。劇場アニメの「心が叫びたがってるんだ。」でも過去のトラウマから言葉を発することができない、難しいヒロイン役を演じています。歌もうまいしこれからの活躍が期待されます。
この18回が神回だったというというコメントや評価も多かったですが、15話のドラマチックさと展開の驚きの神回と比べると、神回というよりはホッとする「優しい回」だったように思います。まあでも開始4分以降の二人の声優の渾身の二人芝居という意味では「神回」だったとも言えると思います。
二人芝居の中での、スバルの延々と続く長い自己否定、これはこれを見ているお前ら(=オタクのアニメファン自身)のことを言っているように思えました。レムの献身的な態度。レムの告白。それでもエミリアが好きだといういうスバル。報われないサブヒロイン。でも一緒に逃げようと言ったときは、レムに全てを捧げるといったのですが。それはできないというレム。このような報われないサブヒロインとしては、2012年のオリジナルアニメ「あの夏で待ってる」のヒロイン「貴月イチカ」(CV戸松遥)に対しての、「谷川柑菜」(CV石原夏織)が思い起こされます。
ああレムのような健気な女性とどこか遠い街に行って二人でつましく暮らしたい。男のロマンですなぁ。
メインヒロインのエミリアは「エアーヒロイン」とか「エミなんとかさん」と散々コメントで言われていましたけど。来週からの展開に期待です。
出典:http://re-zero-anime.jp/story/?st=18
© 長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会